下水道トイレ考察

この結果２００７年１月末には、下水道や浄化槽の汚泥や、し尿の海洋投入は全面的に禁止されることになる。実のところ、２００２年１月に廃「棄物の処理および清掃に関する法律施行令」がすでに改正され、日本では廃棄物の新たな海洋投入は禁止されていたが、全面禁止までは経過措置として部分的に海洋投入が許されていた。これからは、汚泥も、し尿も海への投棄はできなくなる。ではどうするか。関係者は大きな課題を背負うことになる。海に捨てられなければ、陸上で処分するしかほかに方法はない。下水汚泥をそのまま処分場に持って行っては、いくら処分場があってもすぐに満杯になつてしまい、非効率になる。そこでまず、液状の汚泥は乾燥処理され、脱水ケーキと呼ばれる固形化をはかる。見た目にはほとんど固形物に見えるが、それでも７０％もの水分をふくんでいる。固体ではあっても、９０％が水分のダイコンと同じで、水分がいくらか少ないから、脱水ケーキは漬物にする前の古ダイコンくらいか。古ダイコンでも、限られた最終埋め立て処分場の延命をはかるためにはまだまだかさばつている状態なのだ。

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